闇金解決アドバイザーの山根です。
ヤミ金解決は、弁護士や司法書士に相談することが一番。
弁護士や司法書士によるヤミ金解決の方法はいろいろありますが…今回はその中でも、「ゼロ和解」について解説していきたいと思います。
ゼロ和解というのは、カンタンに言えば、「ヤミ金に対して返済ゼロで和解する」解決方法です。
先日もこんなツイートをしましたが…。
「闇金解決」といっても対処方法は様々です。
①闇金を撃退する
②闇金との関係を平和的に終わらせる
…まだまだありますが。
たとえば②の平和的な交渉なら、報復を心配せずにヤミ金との関係を断ち切れますし、最短即日で和解することも可能です。— 山根@闇金解決アドバイザー (@yamane_ym) June 13, 2020
このツイートだけだと、あまり信じられないですよね。
「お金を一円も返さないのに、和解するなんてできるの?」
「あの怖いヤミ金融と和解?そんなこと、できるなんて言われても信じられない!」
…なんて不安な人もいるかと思います。
正直に言うと僕も、はじめてこの解決方法を先生に教わった時は、「本当にできるの?」と思いました。でも、実際に可能なんですよ。
なぜ弁護士や司法書士は、ヤミ金と「ゼロ和解」に持ち込めるのか…。
その理由を解き明かしていきましょう!
返済ゼロ円でも、ヤミ金は和解に応じる…一体なぜ?
弁護士や司法書士による、ヤミ金の「ゼロ和解」。返済ゼロ円でヤミ金と和解して、被害を終わらせる方法です。
でも、ヤミ金に「お金を返さないよ!」なんて言ったら、和解どころか、相手はめちゃくちゃ怒ってきそうですよね。
『何言うとんじゃワレ!!金返さんかい!なめとんのかコラ!!』
…なんて悪質なヤミ金業者の、ドライブの掛かった怒鳴り声が聴こえてきそうです。
実際に、自分でヤミ金に「返さない」と直接言うと、こんな風に怒鳴られるどころか、もっと恐ろしい目に遭ってしまう危険性もあるので、注意してくださいね。
「返済ゼロ」なんて条件、相手にとっては不利ですから、とうてい和解できそうにないですよね。
ところが弁護士や司法書士なら、返済ゼロという“ヤミ金に不利な条件”でも、和解に持ち込むことが可能なんです。
弁護士や司法書士は、どうやってヤミ金と和解する?交渉現場のイメージ
それでは、一体どうやって弁護士や司法書士は、ヤミ金を「返済ゼロの和解」に持ち込むのでしょうか。
これは実際の交渉現場を見ていただいたほうが早いかもしれませんね。たとえば、こんな風に行うんです。
○○法律事務所の~~です。
オウ、なんだ、弁護士の先生か…用件はなんですか。
そちらで借りているワタナベさん(被害者名)の件です。10日で3割の金利…ということですが、これ、違法金利なの、わかってますよね?
それで?だから借りた金、返さないってワケですか?
不法原因給付になりますから、返済義務はありません。それに、あなただって警察に捕まりたくないでしょ?
ああ?
こちらにはね、あなたの違法行為の証拠も揃っているんです。警察に疎明資料を提出することもできますし、口座凍結もできますよ。そうなったら、あなたも困りますよね?
…チッ!わかったよ、それで、どうしろってんだ?
ワタナベさんの件から手を引いてください。そして、二度と関わらないでください。そうすれば、今回は警察や金融機関への通報はしないでおきます。
絶対だな?てめぇ、フカシこいて(注:ウソをついて)んじゃねぇだろうな?
はい。お約束します。
仕方ねぇ…。わかったよ。サツにも銀行にも黙っててくれるなら、ウチも手を引く。
お約束いただけますか?
ああ、約束する、約束しますよ。
それでは、今回はこれにて手打ちということで。
…と、こんな感じです。
この会話はあくまでイメージなので、実際にはもっと激しい交渉になることもあります。
この会話例だと、かなり“物わかりのいいヤミ金”って感じですね…。
とはいえ最終的には、ヤミ金も“返済ナシでの和解”に応じるしかない…となっていきます。
弁護士や司法書士の持つ、”対ヤミ金”の強力な交渉カード
それでは、イメージを掴んでいただいたところで、重要なポイントを解説していきましょう!
弁護士や司法書士には、“対ヤミ金”の強力なカードがあります。
ヤミ金の違法性を証明して、警察を動かすことができる
法律にもとづく権限で、ヤミ金の口座をただちに凍結できる
(※犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律 第3条1項)
こうした強力な“交渉のカード”を持っているワケです。
ヤミ金としては、警察に証拠を突き出されたり、口座を凍結させられたり…といったことは、絶対に避けたいことです。
そのためには、弁護士や司法書士の言うことを聞いて、取り立てを諦める以外にありません。
また弁護士や司法書士は、「この件から手を引くなら、今回は通報しない」と、ヤミ金側のメリットも提示します。
これによりヤミ金も、「今回は取り立てを諦めたほうが、メリットが大きい」となり、返済ゼロでも和解が成立するわけです。
こうした和解交渉ができるのは、法律にもとづく権限を持った弁護士・司法書士だからこそ。自分で交渉するのとは、月とスッポン以上の差があります。
“ゼロ和解”でも、ヤミ金からの報復や嫌がらせも防止できる
ヤミ金解決は、「ヤミ金による嫌がらせや報復」もしっかり防ぐことが重要です。この点から言っても、ゼロ和解には大きなメリットがあります。
ゼロ和解は、ヤミ金側もメリット・デメリットを天秤にかけて、納得して和解するもの。ですから、その後の復讐や嫌がらせも、ほとんど心配ありません。
ヤミ金としても、たとえ内心、頭にきていたとしても、報復をすれば今度こそ口座を凍結されたり警察に突き出されてしまいますからね。なので、本当におとなしく引き下がるんですよ。
闇金解決”ゼロ和解”のデメリット
闇金に返済ナシで和解する“ゼロ和解”。解決後の復讐も予防でき、魅力的な解決策に思えますが、ひとつだけデメリットもあります。
それは、「ゼロ和解の交渉ができる弁護士・司法書士が少ない」ということです。
そもそも、ヤミ金対応ができる弁護士・司法書士…という時点で、かなり少ないですからね。
実際にはかなり難しい交渉ですし、一歩間違えれば、弁護士や司法書士にも危険が及んでしまう仕事です。
ヤミ金解決に対応できる、よほどベテランの弁護士・司法書士でなければ難しいのです。
弁護士や司法書士の選び方を間違えると、大変なことになってしまいかねません。
ヤミ金に返済ナシで“ゼロ和解”を目指すなら、しっかりと信頼できる弁護士・司法書士を選ぶことが、一番大切なポイントです。
そのためにも、まずはヤミ金解決に対応できる弁護士・司法書士に相談して、返済ゼロで和解できるか聞いてみましょう!
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