闇金解決アドバイザーの山根です。
今回は、給料ファクタリングの時効について解説します。
借金などの返済に「時効」があることは、最近ネットを通して広まっていますよね。
何となく知っている…という人も多いんじゃないでしょうか。
「借金に時効があるなら、給料ファクタリングの返済にも時効があるんじゃないの？」
と気になっている人も多いようなので、解説してみたいと思います。
給料ファクタリングは、そもそも契約自体が違法で無効
今回はサクっと、結論から言ってしまいましょう。
給料ファクタリングは、時効かどうか…という以前に、そもそも契約自体が違法で無効なんです。
借金には時効があります。「消滅時効」といって、一定期間過ぎれば「借金そのもの」が時効で消滅するものなんですが…。
給料ファクタリングは違法なので、“不法原因給付”といって、債務(返済義務)そのものが無いんですね。
時効もなにも、最初から返済義務が無いワケです。
無いものを消すことはできない(消す必要がない)…って感じでしょうか。最初から存在してないんですからね。「給料ファクタリングの時効はいつ？」なんてレベルの話ではなく、そもそも最初から返済義務が無いんですよ。
時効どころの騒ぎではない！違法な給料ファクタリング業者から借りてしまったら
給付ファクタリングはそもそも違法だから、返済義務が最初から存在しない。だから時効はまったく関係ない。めでたしめでたし…ではありません。
時効よりもっと深刻な問題が明らかになりました。
「給料ファクタリングの時効はいつ？」と気になる人は、たぶん給料ファクタリンを利用してしまって、それなりに時間が経っている人だと思います。
つまり、あなたは違法な相手からお金を借りてしまったわけです。
おまけに、申し込み時に個人情報を送りましたよね。勤務先の情報も、連絡先も…。緊急連絡先として、ご実家の電話番号や住所も送ってしまった人もいるかと思います。
つまり、あなたの今の状況、給料ファクタリングを利用してしまった…というのは、
違法な相手に、あなたや勤務先などの情報をすべて握られてしまっている。
…こういう状況になります。
端的に申し上げますと、ヤバイです。
給料ファクタリングは、新手のヤミ金です
「いやいや、待ってくださいよ山根さん。給料ファクタリングが違法で危険でヤバいなんて、冗談でしょ？」
「私、もう何回も給料ファクタリングを使ってるけど、取り立ても受けてないし、怖いヤクザみたいな人が脅しに来たりとかしませんよ？」
…という人もいるでしょう。
しかし、給料ファクタリングが「新手のヤミ金」というのは、金融庁も指摘している通り。裁判所から違法判決も下されていますし、警察庁も警戒を強めています。
報道各社のニュースを見ても、「新型ヤミ金」として、被害拡大を報じています。
また、ヤミ金解決に取り組む弁護士・司法書士の間からも、
「最近、給料ファクタリングという新しいヤミ金の被害に関する相談が急増している」
…と、報告が上がっています。
僕も闇金解決アドバイザーとして、早いうちから給料ファクタリングの手口には警戒していましたが、2020年に入って一気に被害が増えている印象ですね。
ともかく、給料ファクタリング＝ヤミ金ということを考えると、
- 借りてしまった
- 自分の個人情報や、職場の情報を送ってしまった
- 顔写真や免許証の写真などを送信してしまった
…といった状態が、いかに危険かわかると思います。
「そうはいっても、怖い取り立ては受けていないし…」
という人もいるかと思いますが、あなたの知らないところで、すでに勤務先には取り立てが行われている可能性があります。
たとえば「債務不履行通知」など、もっともらしいタイトルの書類が勤務先に送られている場合もあります。
また、最近のヤミ金は、昔のようなヤクザ的な取り立てはせず、もっと巧妙な手口でジワジワとお金を搾り取るのが主流です。
「給料ファクタリングをずっと使っていて、手数料を毎回払っている」というだけでも、立派なヤミ金被害です。
そういった方は、今まで給料ファクタリングに払ってしまった手数料(＝事実上の利息)が、一体いくらになるか、ちょっと見直してみてください。びっくりするような金額になっているはずですよ！
給料ファクタリングに返済ナシで解決できる方法がある！
ちょっと話がズレてしまいましたが…給料ファクタリングは違法なので、時効どころか返済義務そのものがありません。
ヤミ金の借金に返済義務が無いのと同じで、給料ファクタリングもヤミ金の一種なので、返済義務が無いんですね。
とはいえ問題は、「じゃあどうしたら、返済せずに給料ファクタリングを解決できるの？」という話です。
給料ファクタリングの時効について気になっている方は、
「給料ファクタリングに返せない、返済がきつい」
「このまま返済せずに解消できたらいいのに」
…なんて困っている人も多いと思いますが…。
まず、時効を待たなくても、最初から返済義務が無い、返さなくて良いわけですから、そこは安心してください。
とはいえ問題は、「どうやって実践するか」です。
法的に返済義務が無いとはいえ、相手は法律なんて最初から無視を決め込んでいる犯罪者です。
「違法なので返済義務は無いから返しません」
なんて言おうものなら、相手は手のひらを返したように、厳しい態度を取ってくるでしょう。それどころか、あなた自身や家族、勤務先などに危険が及んでしまう恐れもあります。
なので、こうした相手に自分ひとりで立ち向かうのことは、絶対にやってはいけません。
少なくとも、頼れる専門家のアドバイスやサポートを受けて、対応を考えていく必要があります。
一番良いのは、ヤミ金に強い弁護士や司法書士に任せてしまうことですね。これなら危険な目にも遭いませんし、返済ナシで和解に持ち込める可能性も高くなります。
そんなわけで、給料ファクタリングの返済に困っている人は、ぜひ一度、ヤミ金に強い弁護士や司法書士に相談してみてくださいね！
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