闇金解決アドバイザーの山根です。
闇金解決にたずさわっていると、
「ヤミ金って返さなくていいんでしょ?それなら黙って踏み倒しちゃえばいいんじゃないの?」
…と、こんな疑問をいただくこともあります。
そこで今回は、「ソフト闇金は借りパク・踏み倒しできるのか?」というテーマで、お話していきます。
ソフト闇金を借りパク・踏み倒しはできるのか?
さっそく本題に入っていきましょう。
ソフト闇金は借りパク・踏み倒しできるのか?です。
『返済もしないで、取り立ても無視していれば良いだけでしょ?』
…このように安易に考えてしまう人も多いようですが、実際にはそうではありません。
相手はヤミ金です。借金を返さない相手を、黙ってそのまま見逃す…ということはあり得ません。
ソフト闇金は、ありとあらゆる手段を使って、あなたに「オトシマエ」を付けさせようとするでしょう。
ヤミ金にとって、「借りパク」は絶対に許せない
ヤミ金借りパクというと、
「たったの3万円だし、このぐらい、借りパクしても見逃してくれるでしょ?」
…と考えてしまう人もいるようですが、ヤミ金にとってはそうではありません。
ヤミ金やソフト闇金にとって、“シロウトに借りパクされる”のは、“カンバンに泥を塗られる(メンツをつぶされる)”ことになるんです。
「ソフト闇金○○は借りパクできる」なんてウワサが広まってしまったら、闇金はやっていけません。
そのため、たとえ1円であっても、“借りパクされる”ことは絶対に許せない…それがヤミ金やソフト闇金です。
借りパク・踏み倒しに対して、ヤミ金は「お金を払わせるため」ではなく、「メンツを保つため」に、本当に必死になるわけです。
こうなると、もはや何をされるかわかりません。生命の危機にいたる事態と言えるでしょう。
こうなると、もうソフトでもなんでもありません。
「返さないやつは客じゃない」…ソフト闇金もヤミ金と同じ!
「ソフト闇金だから、ヒドいことはしないんじゃないの?」
…と思ってしまうのは、残念ながら、都合の良い考え方に過ぎません。
ソフト闇金が「お客様第一」「優良」と言っているのは、あくまで“言いなりになる人”に対してだけです。
『金を返さないやつは客じゃない!だから何をやってもいい!』
…こんな考え方は、私たちにとっては非常識かもしれませんが、ヤミ金にとっては常識です。
ソフト闇金を借りパク・踏み倒しするには?「どうやって逃げるか」が問題
それでは、もう少し実践的な話をしていきましょう。
ただ黙って「借りパク」するだけでは、あっという間に激怒したヤミ金に追い詰められてしまいます。
そのため、ヤミ金借りパク・踏み倒しを考えるなら、“どうやって逃げるか”という問題が出てきます。
引っ越しをしても、住民票を追跡される
まずパっと思いつくのが、「夜逃げ」ですよね。
黙って引っ越しをしてしまうわけです。
ところが、うまいこと隠れて引っ越しをしても、「さあこれで一安心」とはいきません。
引っ越しをした場合、住民票を移動するのが普通です。ところが、この住民票の移動情報をたどって、引っ越し先の住所を調べることができます。
住民票は、「債権者である」などの正当な理由があれば、本人でなくても取得できます。もちろんヤミ金の場合、正当な債権者ではありませんが…そこは“書類をでっちあげる”など、違法な手段でクリアできてしまうんです。
書類をでっちあげて、違法に住民票を取得することは、重大な違法行為です。そのため闇金も、“余計なリスクは負いたくない”と感じて、普通はやりたがりません。
ですが、「借りパクされた、メンツをつぶされた」と激怒していれば、こうした重大な違法行為も平気で行ってくるでしょう。
住民票を移動せずに夜逃げすると?今度は生活に支障が
それでは、追跡されないように、住民票を移動せず引っ越したとしましょう。すると今度は、さまざまなデメリットが生じてしまいます。
たとえば…
罰金を払うことになる
住民票の未移動は、最大5万円の過料となっています。(住民基本台帳法第53条)
身分証や本人確認書類が、旧住所のままになる
夜逃げですから、仕事も変えることになりますが…。本人確認書類が古いままだと、仕事につけない恐れもあります。また、ケータイや銀行口座の契約など、身分証が必要なあらゆる場面で問題になってしまいます。
十分な行政サービスや福祉支援を受けられない
生活福祉資金貸付や生活保護など、困ったときの行政支援を受けるのに、たいへんな支障が生じてしまいます。
新住所に役所からの書類や郵便が届かない
保険証の更新に問題が生じたり、災害時に支援が受けられなかったり…といったトラブルが考えられます。国や自治体からの給付金があっても、受け取れない可能性も。
ほかにも、「新住所での選挙権がない」「場合により、住所不定の扱いになってしまう」など、さまざまな問題が出てきます。
仕事もできず、携帯や口座の契約もできず、自治体の支援も受けられず…まともな生活を送るのも難しくなるワケです。
住民票を移さなくても、ヤミ金に住所がバレる場合も!
あらゆるデメリットを飲み込んで、住民票を移動せずに夜逃げしたとしましょう。
ですが、これでも「ヤミ金から逃げ切った、借りパク成功」とは言い切れません。
住民票で追跡できなくても、ヤミ金は、周囲の人に脅しをかけて、あなたの新住所を突き止めるからです。
具体的な例を見てみましょうか。例えば、僕が以前かかわった事件では、ヤミ金はこんな風に被害者を追跡していました。
:夜逃げする前のバイト先に脅しをかけて、実家の連絡先を入手。
:実家に脅しをかけるも、「もう何年も本人とは連絡をとっていない、引っ越し先もわからない」と言われる。
:そこでヤミ金は、実家から被害者の卒業アルバムを強奪。被害者の高校時代の同級生に片っ端から電話をかけ、現在でも親しい友人を見つける。
:同時に、これらの情報をもとに被害者のSNSアカウントを特定。フォロー・フォロワーの投稿や、アップされた写真などを調べ上げる。
:被害者の友人に対する嫌がらせや、SNSを使った調査により、被害者の新住所を特定。
こんな風に、徹底した追跡で、借りパク・夜逃げした相手を追い詰めるケースもあります。追跡の過程で、昔の勤務先、実家、友人、SNSのフォロワーなど、大勢の人に被害が及んでいます。
SNSを使った特定は、“モザイクアプローチ”と呼ばれる新しい手口です。最近では、こちらのほうが主流になっています。
またこれとは別に、もっとシンプルな原因でバレる場合もあります。
たとえば新住所で別のヤミ金に申し込みをした場合、ヤミ金同士のネットワークで情報共有され、逃げた先がバレてしまう…といったケースです。
ソフト闇金を借りパク・踏み倒しするより、もっと良い解決方法
ヤミ金やソフト闇金で借りパクしよう、踏み倒そう…と思ったら、夜逃げをするしかありません。
しかし夜逃げには、あまりに大きなデメリットが伴います。
住民票を移動すれば追跡され、住民票を移さなければ、まともに生活できない…。おまけにそれでも、闇金に住所がバレてしまう恐れもあります。
また、ヤミ金の追跡により、周囲の人も巻き込まれてしまいますから、本当に大変な被害になります。
「ヤミ金を借りパク・踏み倒し」なんていうのは、マンガやドラマの中だけです。
仮に逃げられたとしても、
「いつヤミ金に住所がバレるか…」
「また取り立てがくるかもしれない」
と、怯えながら毎日を過ごすことになります。
そんな毎日では、やがてストレスで耐えきれなくなってしまうでしょう。
本当に必要なことは?返済ナシでヤミ金と縁を切ること
ヤミ金やソフト闇金の借りパクは、現実的には不可能です。でも、ここでガッカリするのは、ちょっと待ってください。借りパク踏み倒しよりも、もっと現実的な、良い解決方法があるからです。
そもそも、「闇金を借りパクしたい・踏み倒したい」と思った理由はなんでしょうか?
『ヤミ金にもう、これ以上お金を払いたくない』
『ヤミ金の取り立てに追われる毎日から抜け出したい』
『もうヤミ金と関わりたくない』
『でも、どうしていいかわからない…。』
こんな事情があるかと思います。
つまり、あなたにとって本当に必要なのは、「借りパクすること」ではありません。
「闇金にこれ以上お金を払わず、嫌がらせや取り立ても受けないこと」です。
そして、そのためのベストな方法は、決して、夜逃げや踏み倒しではありません。
借りパク・踏み倒しよりも、もっと良い解決方法。それは「弁護士や司法書士への相談」です。
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といった解決が、最短即日で可能です。
あなたがデメリットを背負って、借りパクや夜逃げする必要はありません。まずは弁護士や司法書士にご相談ください!
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