闇金解決アドバイザーの山根です。
今回はシンプルに、「ヤミ金の取り立てから逃げる」というテーマでお送りします。
さて、ヤミ金から逃げるというと、「夜逃げ」や「高跳び」のイメージもあるでしょうか?
でも、ちょっと考えると現実的じゃないな…ってなりますよね。
そこで今回は、もっと現実的にできる方法で、ヤミ金の取り立てから逃げる方法を考えていきます。
どこに逃げれば安全?闇金の取り立てを受けたら
まずは、思いつく限りのアイデアを検証していきましょう。ヤミ金の取り立てがヒドイ、どこか安全な場所に逃げなければ…そんな時、どこに逃げれば良いでしょうか。
勤務先や緊急連絡先として教えている所はNG
まず真っ先に言えるのは、「勤務先」「緊急連絡先」などの名目で、ヤミ金に住所や電話番号を教えてしまっている所は、すべてNGです。
要するに、相手に知られてしまっている場所は全部ダメ、という話です。
たとえば、勤務先の会社に寝泊まりして…なんてのも、残念ながら安全とは言えません。今の闇金のほとんどは、勤務先の情報を借入の際に求めてきますからね。
また、「緊急連絡先として実家の電話番号を教えてしまっている」といった場合は、実家に逃げ帰るのも安全とは言えません。
何しろ相手にもう知られてしまっていますから、むしろヤミ金が追いかけてきて、逃げ込んだ先の実家や勤務先などを巻き込んでしまう恐れもあります。
友達の家や実家に逃げるのも危険!
それでは、ヤミ金に連絡先を教えていなければ大丈夫か?というと、そうでもありません。
というのも、今の闇金は、SNSなどの投稿やフォロワーをもとに、さまざまな個人情報を特定する「モザイクアプローチ」という手口を使うからです。
モザイクアプローチを使われると、自分の情報だけでなく、友人、知人、実家、親類、職場の同僚や上司…といった所まで、芋づる式に情報が掘り出されてしまいます。
なので、実家や友人宅、知人宅など、ヤミ金に何も教えていない…という場合も、モザイクアプローチで追跡されてしまう恐れがあるんです。
こうした所に逃げ込むと、その人を巻き込んでしまうので、本当に危険です。
遠くに引っ越しても無駄
それではいっそのこと、誰にも迷惑をかけないように、一人で遠くに引っ越したらどうでしょうか?たとえば、沖縄から北海道に…といった感じです。
いわゆる「夜逃げ」ですね。逃げるコストが掛かりすぎるので現実的ではありませんが、仮に遠くに夜逃げしたとしても、それで逃げられるとは限りません。
というのも、今のヤミ金は全国対応です。系列などのネットワークで、全国の闇金や詐欺集団とつながりを持っている所もあります。
闇金から夜逃げしたのに、結局お金が足りなくなって別の闇金から借りてしまい、それが原因で居場所がバレて…といった事例も、意外とよくあるんですよ。
海外への高飛びはコストが掛かりすぎる
沖縄から北海道に逃げてもダメなら、いっそのこと海外は?なんてアイデアもありますが…。残念ながら、こちらも逃げるコストが掛かりすぎです。現実的ではありませんよね。
そういえば、「ミナミの帝王」の劇場版だったと思いますが、マレーシアまで取り立てに行くエピソードもありましたね。
逃げ回るのは現実的ではない?
結局のところ、ヤミ金から逃げ回ること自体が現実的ではないと思います。
なにしろ逃げるにもお金が掛かります。そんなお金があるなら、そもそもヤミ金から借りてないですよね。
でも、「ヤミ金からは逃げられない、お金を払い続けるしかない」という話ではないんです。
「闇金シェルター」で、ヤミ金から安全に逃げられる
“ヤミ金から逃げるのは現実的ではない”と言いましたが、一つだけ現実的な方法があります。
それは、“ヤミ金シェルター”を利用することです。
闇金シェルターとは?犯罪被害から逃げられる安全な避難施設
闇金シェルターとは、カンタンに言えば、ヤミ金やDVなどの被害から逃げるための、安全な避難施設です。
「犯罪被害者緊急支援機構」という、内閣府に登録された公益財団法人が運営しています。
闇金シェルターの住所と電話番号は“秘密”
闇金シェルターの住所や電話番号は、秘密になっています。もしも公開してしまったら、ヤミ金などの犯罪者が追ってきてしまいますからね。
安全を確保するために、住所や電話番号といった情報は秘密になっているんです。
闇金シェルターの申し込み方法
では、住所も電話番号もわからないのに、どうやって利用するのか…というと、方法は2つあります。
一つは、「犯罪被害者緊急支援機構」の窓口に行って相談すること。
もう一つは、闇金シェルターに対応した弁護士・司法書士を通すことです。
僕としては、「闇金シェルター対応の弁護士や司法書士に相談する」ほうが良いと思っています。その理由を解説しますね。
闇金シェルターの利用は、弁護士や司法書士を通したほうが良い!その理由とは
闇金シェルターの利用は、弁護士や司法書士を通したほうが絶対に良いと言えます。
というのも、ヤミ金シェルターに逃げ込んだだけでは、“元の生活に戻るめどが立たない”からです。
闇金シェルターは、犯罪被害から身を守れる安全な宿泊施設です。ですが、そこに逃げ込んでいるだけでは、ヤミ金被害の解決にはならないんです。
今後の一生を闇金シェルターに避難して過ごすことはできません。
ですから、シェルターに避難している間に、弁護士・司法書士といった専門家にヤミ金と交渉してもらう必要があります。
闇金に強い弁護士や司法書士なら、「もう取り立ても嫌がらせも一切しない」と、和解を取り付けて解決できますからね。
つまり、闇金シェルターに逃げるだけでは解決にならず、どちらにしろ弁護士や司法書士に解決を頼む必要があるわけです。
それなら最初から、ヤミ金シェルター対応の弁護士・司法書士に相談して、“ヤミ金被害の解決”と“シェルターへの避難”をお願いするほうが、圧倒的に素早く安全を確保できるでしょう。
もっとも、闇金解決のベテラン弁護士・司法書士なら、早ければその日のうちにヤミ金被害を解決できますから、闇金シェルターにわざわざ逃げ込む必要すら無いかもしれませんね。
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