闇金解決アドバイザーの山根です。
今回は、「給料ファクタリングって借りたら危険なの?」という話をお届けしていきます。
さて、給料ファクタリングというと「給料前借りみたいな、便利で助かるサービス」と思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、給料ファクタリングは違法性も指摘されている、かなりダークなビジネスです。金融庁も警戒につとめているほか、裁判所から違法判決が下った給料ファクタリング業者もあります。
そんな給料ファクタリングは、果たして本当に危険なんでしょうか?
利用するとどんな危険性があるの?
安全な給料ファクタリング業者はないの?
借りてしまったらどうするべき?
そんな疑問にお答えしていきます。
給料ファクタリングはやっぱり危険?
まずは、「給料ファクタリングは、やっぱり危険なの?」という話です。
これはいろいろと議論がありますが、僕としては、やっぱり危険だと思いますね。
「正体がヤミ金だから」とか「違法性が疑われているから」とかいった話もありますが、それより何より、“利用してしまった人に生じる実害”。これが無視できません。
「え?給料ファクタリングって便利なサービスじゃないの?」
「利用すると実害があるの?」
と驚く人もいるかと思いますが…。
たった一つの点だけ見ても“実害がある”と言えます。
給料ファクタリングの実害とは、「高すぎる手数料」です。
給料ファクタリングの実害と危険性は、「高すぎる手数料」
給料ファクタリングは、タダのサービスではありません。利用すると、利用金額に応じた手数料が発生します。
その前に、給料ファクタリングってどんなサービスなのか?簡単にまとめていきましょう。
もう知っている人も、おさらいとして確認していきましょう。
給料ファクタリングは、給料日前に現金を受け取って、給料が入ったらそれを返す仕組みです。「二者間取引」などと言われますが、結局、やっていることは借金と変わりありません。
給料を前借りして給料日に返済する。つまり、借金と変りません。
さて、こんな風に給料ファクタリングは実質借金なわけですが…。
借金というと、問題になるのは金利ですよね。
「給料ファクタリングは借金じゃないから金利もない」
と言われていますが、代わりにあるのが手数料です。給料ファクタリングの手数料は、利用額のだいたい20%ぐらいが相場になっているようです。
これは言い換えれば、「給料日までに20%の金利が掛かる」ということ。
給料日は毎月やってきますから、給料ファクタリングの手数料20%は、「1ヵ月あたり20%の金利」とまったく同じです。
金利が高いと言われるサラ金でも、1年あたり15~18%ぐらい。つまり、サラ金で1年借りるよりも多い手数料が、給料ファクタリングでは、たったの1ヵ月で生じてしまうわけです。
また、給料ファクタリング業者は「手数料」と言い張っていますが、その正体は金利と同じ。そう考えると、給料ファクタリングの手数料20%は、利息制限法を大幅に超える、違法な金利であると言えます。
違法だから危険、というより、「高すぎて絶対に払えなくなるから危険」といったほうが良いでしょうね。実際、僕もいろいろなヤミ金関係の事件を見てきましたが、この金利でまともに返済を続けられた人は一人もいませんよ。
こんな高すぎる手数料率で借りてしまったら、誰だって返せなくなるのは当然です。
そして返せなくなったら、勤務先への取り立てなど、大変な被害を受けてしまいます。
「給料日までのつなぎのつもりで、気軽に利用した結果、高すぎる手数料に生活を追われ、返せなくなり、取り立てを受けて職場バレ、立場も信用も失って人生破滅…」
こんな風になってしまう危険性が、給料ファクタリングにはあるんです。
安全な給料ファクタリング業者ってないの?
それでは、安全な給料ファクタリング業者は存在しないんでしょうか?
「高すぎる手数料が問題なら、手数料率の低い給料ファクタリング業者なら安全なんじゃないの?」
と思えるかもしれませんが、話はそうカンタンではありません。
そもそも、給料ファクタリングの正体は「違法なヤミ金業者」だと考えられるからです。
闇金解決アドバイザーとして僕が見た限り、給料ファクタリングはどこも実質ヤミ金だと言って良いでしょう。
「自分たちは違法ではない」と主張している業者もある様子ですが…。実態としては、ほぼヤミ金だと言って良いでしょう。
ヤミ金に対する取り締まりも厳しくなっていますから、“元ヤミ金”が給料ファクタリングに流れているのでは…?と、闇金解決に関わる僕たち専門家の間では推定されているんですよ。
このため、はっきり言って「安全な給料ファクタリング業者は存在しない」と考えて良いでしょう。
どうすればいい?給料ファクタリング業者から借りてしまったら
では、給料ファクタリング業者から借りてしまったら、どうすれば良いでしょうか?
借りてしまっている人は、「ただちに危険」と言える状態ですから、すぐに何とかする必要があります。
「いそいでお金を返して、業者と関わらないようにしないと…」
「でも、そういっても返せるお金は手元にないし、もう他のところから借りられないし…」
そんな風に困ってしまう人も多いかと思います。
そもそも、お金に困っていなかったら、給料ファクタリングも利用していませんよね。
ですから、「今、手元に費用がなくても、できる方法」で、安全に解決する必要があります。
そこでオススメなのが、“闇金解決に強い弁護士や司法書士への相談”です。
給料ファクタリングで借りてしまったら、闇金解決に強い弁護士や司法書士に相談を
給料ファクタリングで借りてしまったら、「闇金解決に強い弁護士や司法書士」に相談しましょう。
給料ファクタリングは実質ヤミ金です。ヤミ金解決の弁護士や司法書士の介入により、“返済ナシでの和解”が期待できます。
給料ファクタリングは違法なので、返済義務はありません。しかし、ただ返さないだけでは、嫌がらせや取り立て、報復を受ける恐れがあります。
闇金に強い弁護士や司法書士なら、こうした被害を防いで、返済ナシで和解・解決することも可能です。
弁護士や司法書士…といっても、費用の心配はありません。給料ファクタリングや闇金の被害に遭っていれば、お金がないのは当たり前。ですから、手元にお金が無くても相談・依頼できる仕組みになっています。
給料ファクタリングで借りてしまった、利用してしまった…。そんな人は、すぐに弁護士や司法書士に相談しましょう!
なぜ給料ファクタリングはヤミ金と同じだと言えるのか
ところで、なぜ僕が「給料ファクタリングはヤミ金と同じ」だと考えているのか、その理由をもう少しだけ解説します。
ブラックOK、即日、審査なし…宣伝の仕方がそっくり
実は、給料ファクタリングとヤミ金は、宣伝の仕方がそっくりなんです。
たとえば、
- ブラックOK
- 審査なし
- 信用情報は影響しません
- 自己破産者や債務整理をした方も歓迎
…などなど。
こうした宣伝は、ちゃんとした健全な金融業者なら絶対に行いません。
なので、こうした給料ファクタリングの宣伝を見たとき、僕はすぐにピンと来ました。
「あ、これ闇金だな」
「なんかそれっぽいこと言ってるけど、これはヤミ金融が看板を変えただけだな」
…と。
闇金解決に関わる専門家なら、みんな同じことを思ったはずですよ。
人を騙したり、誤解させるような手口
給料ファクタリング業者は、「借金ではないから金利もない」なんて主張していますが、実際には手数料が掛かります。また、お金を借りて給料日に返すのと、実際には何も違いがありません。
つまり、本当はたんなる借金だし、手数料という名前の事実上の金利も掛かるわけです。
それにも関わらず、「借金じゃない」「借金じゃないから金利じゃない」なんて言っているのは、人を騙すような手口です。
これって要するに、
「スイーツは別腹」
「牛は草食動物だから、牛肉ステーキはサラダ」
みたいなもので…いや、そんな可愛らしいモノではないんですが…とにかく、ただの無理筋なんですよ。
こういう無理筋を言い張ったり、騙したり誤解させるようなことを言ったりするのも、ヤミ金とまったく同じです。
給料ファクタリングのやり方は、ヤミ金と同じ
結局、給料ファクタリングのやり方って、ヤミ金とまったく同じなんですよね。
それで、「ヤミ金は危険」というのは、もう皆さんご存知の通り。ヤミ金をよく知らない人でも、「なんか怖いところ」ということは知っていると思います。
その「危険なヤミ金」と同じやり方をしている給料ファクタリングが、「危険ではない」「安全」と言える理由はどこにもありません。
詐欺を働いている人が、「これは詐欺ではなく、新しいビジネスです」なんて言っても、信じられませんよね。
それと同じで、給料ファクタリングも信用できません。
そんな危険な給料ファクタリングを利用してしまっている人は、すぐに法律専門家に相談を行いましょう。
1円も返済せずに解決することも可能です。
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