闇金解決アドバイザーの山根です。
最近のヤミ金は、“ヤミ金っぽくない”のが特徴。
ついつい知らずに借りてしまう人も大勢います。
でも、「ちょっとだけ」と思って借りてみたら、何か様子がおかしい…。
「取り立てがひどすぎる!こんなの違法じゃないの?」
「今まで借りたところは、こんな督促はしてこなかったのに…」
「ちょっと相手が普通じゃない気がする…」
そんな風にお悩みのあなた!
今回は、闇金解決アドバイザー山根が、よくある取り立ての手口から、ヤミ金かどうか見分けるポイントをお伝えしましょう!
「もしかすると、ヤミ金から借りてしまったかも…」
と不安な方は、ぜひお読みくださいね!
こんな取り立てを受けたら、相手はヤミ金かも!
それではさっそく、取り立ての手口から、ヤミ金を見分けるポイントを説明していきます。

ヤミ金の取り立ては、違法行為のオンパレード!健全な業者なら絶対にやらないことばかりです。
“ヤミ金ならでは”の取り立てについて、いくつか代表的な例を挙げていきましょう。
こんな取り立てを受けていたら、相手はヤミ金の可能性大です!
「10日で3割」「一ヶ月で20%」などの高い金利や手数料を要求されている
返済が遅れたら、「遅延損害金」や「慰謝料」「迷惑料」等といって、いきなり高額な請求が来た
「職場や家族に連絡する、代わりに払わせる」と脅されている
「個人情報や写真をバラまく」「情報公開する」と脅されている
「弁護士や司法書士に相談するな」と言われている
こうした取り立てや嫌がらせを受けていたら、あなたはヤミ金被害に遭っている恐れがあります。

ご紹介するもの以外にも、ヤミ金の取り立ての手口はいろいろあります。いずれにしても、「おかしいな」と思ったら、すぐに専門家や警察に相談しましょう!
早朝、深夜も…一日何回も取り立ての電話が来たら、相手はヤミ金の可能性あり!
まずは、「早朝や深夜など、一日に何回も電話が掛かってくる」場合です。
たとえば…
- 仕事おわりにスマホを見たら、着信履歴に業者からの電話がいくつも並んでいる
- 朝8時よりも早い時間や、夜9時よりも遅い時間に、電話などの連絡が来る
など、こんな状況です。

こうした取り立ては、法律で禁止されているんですよ!
※貸金業法第21条1項1号および2号、貸金業法施行規則19条
法律をしっかり守る業者なら、一日に何回も電話を掛けたり、深夜や早朝に連絡したり…といった取り立ては行いません。ですがヤミ金は違法業者なので、このような違法な取り立ても、平気で行います。
「10日で3割」「一ヶ月で20%」など金利や手数料にも要注意!
金利や手数料も、ヤミ金を見分けるポイントのひとつ。
よくあるのが、「10日で3割」とか「一ヶ月で20%」といったものですが、それ以外のケースもあります。

「金利はゼロ」と言っておきながら「手数料」という名目でお金を取るヤミ金もあります。
実は、借金の利息についても法律があります。利息制限法や出資法といった法律です。これらの法律は、業者だけでなく、個人間の借金でも、守らなければいけません。
ですがヤミ金は、こうした法律も当然のように無視。そして、違法な高金利を掛けてきます。
わたしの借りた借金、違法な高金利じゃない?計算不要で見分けるコツ
さて、実際に自分の借りた借金が、“違法な高金利”なのか…というのが問題ですよね。
もしも違法な高金利だったら、相手はヤミ金の恐れアリです!ですが、金利や手数料が違法かどうかを計算するのは、金融と法律の専門知識が必要です。

金利を実質年率に換算したうえで、利息制限法や出資法などの法律と照らし合わせて…と計算するんですが、これが本当にややこしいんですよ。
ですがご安心を!
もっとカンタンに、「ヤミ金かもしれない」と見分けるコツがあります。

これは僕の経験則なので、“絶対に”というワケではありませんが…。ヤミ金は実質年率(一年あたり)ではなく、もっと短い期間で、金利や手数料を表示する傾向が強いんです。
「○日で」「○週間で」「○ヶ月で」など、1年よりも短い単位で、金利や手数料が表示されている場合、相手はヤミ金の恐れがあります。
たとえば…
- 「10日で○割」
- 「二週間で○○%」
- 「手数料率○○%」
といった金利や手数料でお金を貸すような業者は、「アヤシイかな」と警戒したほうが良いでしょう。
「利息の先引き」も、ヤミ金や違法業者のよくある手口

金利や手数料の分を、先に引いてからお金を渡すヤミ金も多いですね。これは「先引き」という手口です。
たとえば、10万円借りたら7万円しか降りこまれなくて、「利息の3万円は先に引いておいた」…といったような形です。ヤミ金や違法業者によくあるパターンです。
遅延損害金、損害賠償、慰謝料、迷惑料…こんな場合も相手はヤミ金かもしれない!
返済が遅れてしまった時、いきなり高額な遅延損害金を請求してきたり…。
「滞納されたせいで損害が出た」「迷惑をこうむった」などと言って、損害賠償、慰謝料、迷惑料などを要求してきたり…。
こうした要求も、ヤミ金のよくある手口です。

要求というか、いちゃもん、因縁(インネン)、言いがかりです。正当なものではありません。
もっとも、返済が遅れた場合の「遅延損害金」は、普通の貸金業者や銀行ローンにもあります。ただし、返済が何日か遅れただけで、「遅延損害金○○万円」なんてことには、普通はなりません。
『昨日、返済日だったのに払わなかっただろう、遅延損害金50万円払え!』
みたいなことを言われたら、「相手はヤミ金かもしれない」と警戒して、すぐに警察や法律専門家に相談してください。
「職場や家族に連絡する」と言われたら、ヤミ金から借りてしまった可能性あり
「ご本人様にご返済いただけないのでしたら、ご家族の方に払っていただけないでしょうか?」
…なんて丁寧な言い方だったとしても、相手はヤミ金かもしれません。

家族、親戚、勤務先など、誰であっても、債務者ではない人に借金返済を要求することは、法律で禁止されているんです。
※貸金業法第21条第1項7号
保証人も連帯保証人も共同債務者もつけていないのに、自分以外の誰かに連絡する、督促する…と言われたら、相手はヤミ金の可能性があります。
「個人情報や写真をバラまく」「情報公開する」…被害が急増中の手口です!
- 「返済をしないと、個人情報をばらまく」
- 「写真をネットで晒す」
こうしたヤミ金の取り立て被害は、実際に多数発生しています。

「晒し屋」と呼ばれる、債務者の個人情報をばら撒く専用のSNSアカウント等もあるようです。
借入審査の際に送った免許証や身分証などのコピー、顔写真などを、SNSや掲示板で「借りパク詐欺師」として公開してしまう手口です。

返済できなくなったヤミ金被害者を詐欺師あつかいして、「詐欺師に騙されました」という体裁で、個人情報を拡散するワケです。
被害女性の赤裸々な写真がバラ撒かれてしまっている事例も確認されており、非常に悪質な手口です。
もちろん、まっとうな金融業者であれば、このように個人情報を“晒す”ことは絶対にありません。
こうした「晒し」の被害に遭っていたり、「個人情報をばら撒く」と脅されている場合は、相手はヤミ金だと考えて、すぐに法律専門家や警察に相談するなど、対策を取ってください。
「弁護士や司法書士に相談するな」は、ヤミ金のよくある脅し文句
ヤミ金ならではの脅し文句に、「弁護士や司法書士に相談するな」といったものがあります。
たとえば…
「弁護士なんかに相談したら、どうなるかわかってるよな?」
…と脅してみたり、
「弁護士や司法書士に頼むなんてこと、あなたもしたくないでしょう?」
…なんて風になだめすかしたり。
あの手この手で、「弁護士や司法書士に相談するな」と言ってきます。

これって実は、“弁護士・司法書士に相談されたくない”のが、ヤミ金の本音なんですよ。
というのも、弁護士や司法書士のなかには、「ヤミ金解決が得意」という先生もいるんです。
ヤミ金解決に強い弁護士や司法書士なら、早ければその日のうちに、ヤミ金に取り立てを諦めさせることも。
実際に、弁護士・司法書士への相談をキッカケに、
- 「何年も払い続けていたヤミ金と縁を切れた」
- 「ヤミ金に“子供の通う学校に行く”と脅されていたけれど、取り立てがピタっと止まった」
…と、解決につながった事例がたくさんあります。

弁護士が警察と連携して、ヤミ金逮捕につながった事例も、いくつもあるんですよ!
なぜ弁護士や司法書士で、ヤミ金の取り立てを止められるのか…。こうした理由については、次の記事で詳しく書いていきます。

ヤミ金の取り立ての手口は、他にもたくさん…「おかしいな」と思ったらすぐ相談を
ヤミ金の取り立ての手口について、いくつかご紹介してきました。
「10日で3割」「一ヶ月で20%」などの高い金利や手数料を要求されている
返済が遅れたら、「遅延損害金」や「慰謝料」「迷惑料」等といって、いきなり高額な請求が来た
「職場や家族に連絡する、代わりに払わせる」と脅されている
「個人情報や写真をバラまく」「情報公開する」と脅されている
「弁護士や司法書士に相談するな」と言われている
このほかにも、まだまだヤミ金ならではの取り立ての手口は、いろいろあります。
たとえば、「携帯電話買取詐欺」や「口座売買」などでお金を作らせたり、特殊詐欺(おれおれ詐欺)の受け子をやらせたり…と、犯罪の片棒を担がせる手口もあります。
こうした手口については、次の記事で警戒を呼び掛けています。

ヤミ金の取り立ては、本当に“なんでもあり”です。ここで解説した以外にも、まだまだ様々な手口があります。

借金をして、少しでも「おかしいな」と感じることがあったら、相手はヤミ金かもしれません。すぐに専門家に相談しましょう!
ヤミ金に強い弁護士・司法書士や、警察、法テラスなどの公的機関に相談してみることが、まず何よりも大切です。
相手がヤミ金だとハッキリわかっていなくても、「ちょっと不安」「何かおかしい」と思っただけでも、相談してください。
相談が早ければ早いほど、被害も小さくなります。
相談が遅れてしまうと、家族や職場など、周囲に被害が及んでしまう恐れもあります。

「こんなことで相談して大丈夫かな?」と思えるような、ちょっとした不安や心配でも、遠慮なく相談してみましょう!
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